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快天BOOKS

2026.07.04 Sat 
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2011.01.05 Wed  小説(海外作家)

Carroll, Lewis/鏡の国のアリスキャロル/鏡の国のアリス

評価:★★☆☆☆
訳:矢川澄子
出版社:新潮社(新潮文庫)

「不思議の国~」より緻密な構成で、やや大人びたアリスの行動に好感が持てるとはいえ、やはりこのシュールな物語に入り込むのは難しい。自分の感受性が希薄になってしまったのか、それとも物語自体が観念的過ぎるのかわからないが、アリスの冒険になかなか追いつけない。

関連:キャロル/不思議の国のアリス

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2010.12.31 Fri  小説(国内作家)

和田竜/のぼうの城和田竜/のぼうの城

評価:★★★★☆
出版社:小学館(小学館文庫)

百姓からも軽んじられる城代・成田長親のキャラクター設定は、これまでの時代小説のヒーロー像とは一線を画しており、それがこの小説の最大の魅力だろう。結局最後まで「のぼう様」の本心が描かれない所もミステリアスかつ爽快だったりする。

2010.12.26 Sun  小説(国内作家)

リリー・フランキー/東京タワー オカンとボクと、時々、オトンリリー・フランキー/東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

評価:★★☆☆☆
出版社:新潮社(新潮文庫)

マザコン小説と評するのは極端かも知れないが、母親との想い出だったり、愛しい人の死だったり、そういったものは誰もが経験することだ。ことさらそこに感動を与えようとしても、あまりに一般的過ぎて涙すら出ない。この小説はリリーとオカンとその周りにいる人だけのための物語でしかなく、我々がそこに価値を見出す何か、というものは決定的にない。

2010.12.07 Tue  小説(国内作家)

真藤順丈/庵堂三兄弟の聖職真藤順丈/庵堂三兄弟の聖職

評価:★★☆☆☆
出版社:角川書店(角川ホラー文庫)

「遺工師」というアイデアが全てで、物語としての緻密さもなく、グロテスクな描写も乏しい。村上春樹的とも言える比喩の多さと、そつのない文体のせいで、せっかくの奇抜な設定が薄っぺらい青春小説になり下がっている。

2010.11.16 Tue  小説(海外作家)

Chandler, Raymond Thornton/ロング・グッドバイチャンドラー/ロング・グッドバイ

評価:★★★☆☆
訳:村上春樹
出版社:早川書房(ハヤカワ・ミステリ文庫)

丁寧な翻訳のおかげで読み応えのある作品ではあるが、いささか重厚過ぎる感もある。村上が言う巧みな細部の描写も、ある点においては冗長ですらある。ロマンチストなマーロウの語り口に背筋が凍るような気持ち悪さを感じるが、全体的な展開は整然としており、ラストのインパクトも強い。