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斎藤充功/ルポ 出所者の現実
評価:★★★☆☆
出版社:平凡社(平凡社新書)
事件そのものや、刑務所内での受刑者についてのルポルタージュは多いが、出所した後の元・受刑者にはあまりスポットが当たらない。出所後の生活保障(住居や仕事など)がないのは仕方がないが、そのせいで再び罪を犯すという負のスパイラルが起こる。刑務所という場所が贖罪の施設なのは当然だが、単に自由を奪うだけか、社会復帰を目指すか、という目的が明確ではないせいだろう。
鈴木伸元/加害者家族
評価:★★★★☆
出版社:幻冬舎(幻冬舎新書)
罪を犯した者の家族が社会的制裁を受けてしまうのは理不尽だと思う反面、どこか当然のような気もするので、中立的な立場で論じにくいところだが、真摯な視点で書かれている。過剰なマスコミ報道によるプライバシーの侵害や、下らない大衆からの誹謗中傷まで、彼らは背負わなければならないのだろうか。そこでは日本社会全体の異常性が浮き彫りにされる。
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