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梶井文学を頽廃文学の一つとして肯定的に規定するか、ただただ病的とするかは其々だが、少なくとも「檸檬」以外の多くの短編には病的な空気感というのが確かにあるように思う。ただ「檸檬」の短編としての文化的価値はやはり計り知れない。いわば短編の「正解」というか、これ以上もこれ以下もない短編としての完成系がそこにある。