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快天BOOKS

2024.05.19 Sun 
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2009.03.26 Thu  小説(国内作家)
谷崎潤一郎/猫と庄造と二人のおんな谷崎潤一郎/猫と庄造と二人のおんな

評価:★★★★☆
出版社:新潮社(新潮文庫)

一匹の猫を巡った男女のやり取りが、風刺やアイロニーとして描かれているのはわかるが、個人的な猫に対する思い入れもあって、まるでリアルに見えてくる。庄造の異常なまでの執着に共感すら覚えてしまう自分にとっては、テーマが肉薄しないので困ってしまう(そのためラストもしっくり来ない)。当時の関西弁の独特な柔らかさがストーリーをのびのびと広げていて、谷崎作品の中ではかなり微笑ましいものになっている。
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