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快天BOOKS

2024.05.19 Sun 
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2009.02.14 Sat  詩集
灰根子/カミキレ灰根子/カミキレ

評価:★★★☆☆
出版社:新風舎

「カミキレ」という言葉は「神切れ」と変換すべきであろうか。「神からの脱却」=「神的なものへの拒否」へと繋がり、それは世界や個人への否定にも結びついていく。むしろ、世界や個人への拒否・否定というのが最初にあって、神や天使といった存在はそのメタファー以上にはならない。そこには宗教的なニオイもないし、無神論的な糾弾があるわけでもない。あくまで私的な視点からの詩が表出している。重苦しいテーマやイメージがあるリズムに縛られることで、詩そのものを読みやすくさせ、それによって読者に良い意味での違和感を与えているように思う。しかし、そのせいで一つ一つの作品に大きな印象を与えにくくさせてもいて、全体を読み終えないと何も見えてこない、といったある種の転倒が起こる。
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