[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
夏目漱石/三四郎 評価:★★★☆☆ 出版社:新潮社(新潮文庫)
爽やかな青春小説だが、所々に垣間見える陰鬱な雰囲気は後期作品への予兆のように見える。都市の洗礼を受けた田舎の青年にとって、受動的な態度は当然のごとく現れてくるが、ともかく三四郎の行動には始終イライラさせられた。呪文のような「ストレイシープ」という言葉は、まさにこの小説のテーマとなっている。