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石原慎太郎/太陽の季節 評価:★★☆☆☆ 出版社:新潮社(新潮文庫)
時代が生んだ青春小説という感じがした。若者達を中心とした風俗描写、性や暴力における倫理観の欠如といったものは、戦後間もない日本の浮ついた潮流の中で培われ、隠しきれなくなったところに石原が登場して、明け透けに表現してしまっただけだ。実は戦後文学が袋小路に入る契機となった作品なのかも知れない。